井上和好 ・ 基 恆良 二人展
Kazuyoshi Inoue ・ Tuneyoshi Motoi exhibition
2014年10月22日(水)~11月7日(金)
地下・中地下会場
11:00~18:00 (最終日~17:00)
【添付画像について】
■井上箔山堂額 作品:谷川泰宏「双花」SM
■基 恆良 「LANCIA」 (イタリア語:槍)
______________________材質 : タモ突き板貼り オイル塗装
______________________サイズ : W900 D450 H900mm
このたび新生堂では、初めて額縁と家具の展覧会を開催いたします。
額縁製作の工房 井上箔山堂は、額縁の古典技法の概念を大切にしながら
日本の工芸技術を使い日本の風土に合った額縁の制作をしています。
井上の技法やデザインにほれ込み、有元利夫氏や、千住博氏など数多くの画家が
井上箔山堂へ額縁を依頼してきました。
絵を保護するためのものではなく、絵がより引き立つためのデザインを、一つ一つ手作りで
制作しています。
基 恆良(もとい つねよし)は、井上箔山堂で修業をし、技術を身につけたのち
1990年にイタリアへ留学し家具の工房で働きながら学校へ通い、腕をみがいてきました。
帰国後、北海道へ居住と工房を構えました。
基の家具は木のぬくもりや温かさと、脚やボディーラインは繊細で切れのある表現によって、
モダンなフォルムが印象的です。
そんな二人の展覧会をこのたび開催いたします。
井上は、様々な新生堂のアーティストの作品を額装したものや、鏡の額など展示します。
基は、家具のほかにひな人形や五月の節句の人形なども展示いたします。
井上の額縁と、基の家具が地下、中地下会場で共鳴しあい、ショールームを見ているような
展示になればと思っております。
是非この機会にお越しをお待ちしております。
<展示風景画像>
井上和好 Kazuyoshi Inoue
【略歴】
1945年 千葉県に生まれる
1975年 独学で額縁製作を始める
1977年 額縁製作 (有)井上箔山堂を設立
___________澁澤卿先生、千住博先生など
___________画壇で活躍する諸先生方の額縁のデザイン・製作を手掛ける
基 恆良 Tsuneyoshi Inoue
【略歴】
1963年 東京に生まれる。
1983年 東京都立工芸高等学校を卒業
___________神奈川県葉山町の「井上箔山堂」に入社。額縁制作に取り組む。
1990年 家具製作、デザインの勉強の為にイタリアに留学する。
___________北イタリア カントゥー市の木工専門学校に入学。
___________モダン家具工房で働く。
1992年 ミラノの修復家具工房に入る。
1993年 カントゥー木工専門学校を卒業。
1994年 帰国。北海道音威子府村の「山村都市交流センター」に於いて木工芸指導員として勤務。
2006年 5月 北海道東川町の大雪山の雄大な景色を望む場所に工房『T.MOTOI』を構える
___________その他、数多くの展覧会を開催
【コメント】
モダン家具は通常デザイナーと作り手に分かれて工業製品として生産されていますが、
私にとっての家具作りは自己表現の手段であり、デザインと製作を自ら行うことによって
限りなくイメージに近い形を表現し、クオリティを高めることが出来ます。
工業製品ではなくアートとしての家具作りを確立する目的で創作活動を行っております。