白田 誉主也 展
Yoshuya Hakuta Exhibition
2016.3.16 (wed.)~4.1 (fri.)
1F、B1、HB1 floor / 11:00~18:00 (last day ~17:00)
Closed on Sun., and Holiday
Top画像 > 「ハミデル野生」 50S(116.7×116.7㎝) 紙本彩色
今回、一階の新作展のテーマを、“ハイブリッドアニマルズ”としています。ハイブリッドアニマルとは、異なる種の動物の遺伝子を掛け合わせて生み出された新種の動物のことを言いますが、自分の意思とは関係なく、その容姿や特性を変化させられた動物たちはたくさんいます。そして役目を果たし終えれば、あるいは役目を果たさずとも損益になると判断されれば、お払い箱。まるでその存在は人形のようにも重ねられます。本展では絵の中にジッパーを多く描いてますが、ジッパーは動物たちが生まれながらに負っている傷を表しています。動物たちの皮膚にはシュレッダーをかけた紙を使用しました。それは人間が作り、使い、捨てるということに共通点があるように思えたからです。目はガラス玉のような無機質さを意識し、作られた存在ということを強調してみました。
しかし、こうして作られたぬいぐるみのような存在の彼らの中には、きっと我々人間の手の届かない、ピュアな野生が眠っているはずです。ジッパーを境界に、ふとした拍子に見え隠れする野生、あるいは耳や鼻からハミ出す野生を、描いてみました。ご高覧頂けましたら幸いです。
白田 誉主也
【略歴】
1984年 茨城県生まれ
2007年 筑波大学芸術専門学群日本画専攻卒業
2009年 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程修了
2012年 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程芸術専攻修了
筑波大学 芸術系 博士特別研究員
2013年 公立大学法人秋田公立美術大学 アーツ&ルーツ専攻助手
現在 創画会会友 、茨城県美術展覧会会友
【収蔵】
福知山市佐藤太清記念美術館(京都)
喜多方市美術館(福島)
筑波大学(茨城)