田中一太展 - 近似する近似-
Ichita Tanaka Exhibition
2012年9月26日(水)~10月12日(金)
地下会場 / 日曜・祝祭日休廊
11:00~18:00 (最終日~17:00)
田中一太は、1982年に京都府に生まれ、2004年に多摩美術大学を卒業しました。
2010年の第14回新生展にて新生賞を受賞し、このたびの個展を開催する運びとなりました。
昨年は、雑誌「装苑」にて、東京事変の背景画を担当しました。
今展では本や図録をもとに自己のなかでひもときつつ、今まで見たものの記憶や図版を
参考にしながら再構築していくように描いています。
副題でもある「近似」は、非常に似通っているが同一ではないという意味をもちます。
一見するとリアルにえがいた風景や静物画のようですが、しかし存在の痕跡を記録している
かのような感覚を覚えます。
非常に似通っているが同一ではないその風景や静物画は、ありそうでなさそうな現実と虚構の
狭間ような不思議な世界が広がっています。
▲新生展 新生賞作品 「エッジ」 油彩 21×19cm
「今回提示する作品は、私と『本』との私的な距離を示したものです。
本を読む時、頁を捲る毎に別な世界へと没入してゆく感覚や、
現実と非現実の間で、どっちつかずな浮遊感に落ち込んでいく読書体験など
共に同じ時間を経て獲得した物体としての「強靱さ」の姿に興味を覚えます。
田中一太」
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略歴
1982年 京都府生まれ
2003年 第24期国際瀧冨士美術賞受賞
トーキョーワンダーサイト0号展入選
2004年 多摩美術大学造形表現学部造形科卒業
第22回上野の森美術館大賞展入選
2008年 新生展入選
中電美術展1位
2009年 新生展入選
2010年 新生展 新生賞受賞
2011年 雑誌「装苑」8月号にて東京事変フォトシューティングに参加
グループ展
2004年 「田中槙太朗と2人展」(ギャラリー630 経堂)
「LandscapeⅥ風景」(pepper's gallery 銀座)
2005年 「アートマン展」(嶋屋 香川県直島)
2006年 「このみえるものまで」(SAN-AI GALLERY 水天宮)(07,08)
2007年 「稲葉本家展覧会 いえのなか」(稲葉本家 京都府久美浜)
2009年 「5・」( ASK? art space kimura 銀座)