「あの日」 45.5×61㎝ 2010年制作
今川教子 -景色のなかで-
Imagawa Kyoko Exhibition
2010年10月6日(水)~15日(金)
11:00~18:00(最終日は17:00まで)
地下会場
今川教子は1981年静岡県(旧)清水市に生まれ、2004年京都造形芸術大学芸術学部美術科日本画専攻を卒業しました。卒業制作では「学長賞・混沌賞」を受賞、2007年にはJAXA<宇宙航空研究開発機構>主催‐日本画は宇宙を描く‐最優秀賞(JAXA情報センターJAXA)を受賞。今年のアートフェア東京2010(村越画廊ブース)「三幅対展」に出展するなど、個展やグループ展に積極的に出展しています。
今川教子の描く作品は優しく温かい作風です。
二つの景色を1つの額におさめた作品が今川の作品の特徴です。星空とマグカップ、タンポポと色鉛筆、コスモスと羽など、まったく別の景色が一つの作品となって展開されています。
ある景色を眺めた時に、別の景色を想いうかべることがありますが、その二つの過去と今の時間をつなぎ、ひとつの景色として表現しています。
京都の大学を卒業後、実家である静岡に戻り制作の拠点も静岡で行っています。生まれ育った静岡という土地で、自分の記憶の中にある優しい風景をたどり、今の風景を見、そしてこれからをみすえるように、ひと筆ひと筆丁寧に、丁寧に描いています。
今回の個展では、家の近くの海岸で採取した砂を絵の中に入れ、より一層彼女の心の景色となって表現されています。
二つの景色の間を巡る時間に思いを馳せながら描いています。
それは、今と過去、遠く離れた場所と場所、現在と未来を「つなぐ」感覚です。
絵の中に、過ぎ去った思い出や未来への予感・・・
あらゆるものを包みこんで流れてゆく時を留めます。
そして、景色の中にふと自分の気持ちや感情を垣間見ることがあります。景色は私に
話しかけ、私に寄り添うようにそこにいてくれるようです。今、確かにここにある、
いつわりのない世界を描きたいです。
今川教子
1981年 静岡県(旧)清水市生まれ
2004年 京都造形芸術大学芸術学部美術科日本画専攻卒業/同大学卒業制作学長賞・混沌賞
混沌から踊り出る星たち2004展/青山スパイラル
画心展/ワコール銀座ア-トスペ-ス<'05.'06>
2006年 14人の作家展/ギャラリーd.g.
空・風・雨・時・人の流れ展/ギャラリーd.g.
2007年 千年の会‐千住博と若き波‐<'08.'09.'10>
‐日本画は宇宙を描く‐最優秀賞/JAXA情報センターJAXAi
ART Shanghi 2007(新生堂ブース)/上海世貿商城
Millenniumの星展/西武池袋本店・そごう心斎橋<'08>
2008年 京都アートギャラリーフェア
静岡新聞読者文芸4~6月挿絵
Millenniumの星展/広島そごう
きよら9人展/三越高松
疾風会/松坂屋名古屋本店
‐若手女流作家たち‐/旭川西武
2009年 銀河の会/近鉄阿倍野
現代日本画三人展/そごう柏
若水会展/新生堂
天の川会展/天満屋岡山
風の会/日本橋三越
女流作家新世代展/西武高槻
桜井仁歌集「山の夕映え」口絵
画心展 招待出品/アートスペース羅針盤・室町アートコート
2010年 銀河の会/近鉄百貨店 阿倍野店8階美術画廊