新生堂 ギャラリー 南青山東京

  • 2008年11月の展覧会:アンケート・アートの個展 松本祐一展
  • プロフィール

2008年11月の展覧会(地下):
アンケート・アートの個展 松本祐一展

11月19日(水)〜29日(土)
11:00〜18:00 (最終日は 17:00まで)
会期中無休 / 11月29日(土)16:00〜 アンケート・アートのパフォーマンス

出品予定作品/コメント

アンケート・アートとは、様々な問題に対する意見をアンケートによって集め、音楽に変換する方法です。回答のテキストを品詞分解し、品詞の種類により音程を決め、単語の長さを音符の長さとして、メロディを作り出すという、文章の構造に基づいた作曲法です。

アンケート回答の文章を分解し、言葉の意味に囚われず文章の構造のみを用いて音楽に抽象化し、テキストとその音楽を提出することによって、その回答は強調され、個々の意見の差異をより顕著に現すことができるのです。人々の意見を使うことによって出来た、現代社会を見つめ直すのに必要な音楽であると思います。

インタビュー記事:http://www.gaden.jp/shinseido/interview/2008/1123b/

松本 祐一 プロフィール

略歴
1975年生まれ。茨城大学工学部電気電子工学科を卒業後、会社員を経て、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー卒業。情報科学芸術大学院大学助手、同校システム管理嘱託員を経て、現在、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科研究助手、名古屋芸術大学音楽学部非常勤講師。作曲を早川和子、三輪眞弘に師事。アンケートを行い、その回答の文章をコンピューターによって解析し、音楽を生成する「アンケート・アート」が代表作としてある。
このシステムによる楽曲《広島・長崎の原爆投下についてどう思いますか?》が、本年度の武満徹作曲賞にノミネートされ、第1位を受賞。(審査員はスティーブ・ライヒ氏)