第3回リアリズム賞展 O氏賞受賞作家
亀山裕昭展 Hiroaki Kameyama Exhibition
- recollections -
2015年5月8日(金)~5月22日(金)
一階会場 / 日曜・祝日休廊
11:00~18:00(最終日は17:00まで)
このたびは、2013年に新生堂で企画しました「リアリズム賞展」にてO氏賞を受賞した
亀山裕昭の個展を開催致します。
宮城県石巻市に生まれ、広島市立大学大学院博士前期課程絵画専攻を修了し、
2013年にはホキ美術館大賞展でも入選しています。
雪解けの轍に残る水たまりや、少しさびれた港町、工事現場など、人々がそこにいた
痕跡をなぞるかのように油絵で描いています。
「五感すべてで感じとった風景を見てもらえたら嬉しい」という亀山の作品を、時間や音、
温度や湿度など、観る側のrecollections(記憶)と重ねあわせてお楽しみいただけたら
幸いです。
-recollections-
『どこにでもあるような、なんとなく懐かしくもあるがとりわけ風光明媚な観光地でもない風景。
これらは私が実際にその場所に立ち、この目で見た風景で、それが日常の "時間"の経過によって自然と濾過され、大半の記憶が薄れゆく中、その一つひとつには何かしら惹かれ感動した瞬間がありました。
その最も個人的な美意識は日常の時間の経過により、一層輝きを増しました。
今回は特にその場所で、湿気や湿度のような"水"の変化を視覚だけではなく五感全てで感じたもの、それは匂いであったり音であったり空気であったり....そんな誰しもが持つ経験、記憶をテーマに多く描いております。
その記憶の断片をほんの少しでも共有して頂けるよう希求しつつ今は筆を運んでおります。
亀山 裕昭