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ホーム展覧会全民玉 展 -虚の庭-

B1全民玉 展 -虚の庭-

Choun Minok Exhibition
2024.10.10(木)〜25(金)
平 日
11:00~18:00(最終日は17:00まで)
土曜日
11:00~18:00
日曜・祝日
休廊
手前のぼやけた色面の向こう側に、はっきりとした植物やおもちゃが描かれている。「モノの本質は、見えているようで実はみていない部分のほうが多いのではないだろうか」という全が物事に対して常に持っている疑問は、作品を制作する上で非常に重要なコンセプトになっています。100号から小品まで15点展示予定。
展覧会内容
焦点が奥に存在し、手前はぼやけた色面が広がっている全民玉の作品。
「モノの本質は、実は見えているようで見えていない部分の方が多いのでは」という全の一貫した考えが作品となっている。

何かをみている時、その人は何を意識しているか。
目の前にある物をみている時、意識的に見ているのか、ただ漠然と眺めているのか。
どこを見ているのかは鑑賞側のその時の心理や状況によって異なります。

そんな、実際に目の前にある物(あるいは事象)と、見ている人の心持の違いの面白さに興味をもち、全はあえて焦点を限りなく絞りなにを描いているか一見しては分かりにくい世界を描きだしています。
どこを見て何を感じ見ているのか。
見ることとは、その人の意識や考え方によって左右され、影響されているというその体感を、つくりだされた作品を通して改めて考えてみるきっかけとなるかもしれません。
作家メッセージ
「・・・・・虚にこそ、真に本質的なものがある。たとえば、部屋の実質が見いだされるのは、屋根と壁に囲まれた空いた空間にであって、屋根と壁そのものにではない。水さしの効用は水を入れることができる空洞にあって、そのかたちやそれが作られる素材にはない。虚が万能なのは、すべてを含んでいるからだ。ただ虚のなかでのみ、動きが可能になる」老子(岡倉覚三が『茶の本』で言及した)
ジル・クレマン『動いている庭』より

庭の虚に生える草花は絶え間なく変化して動き、その動きを管理することが庭の定義である。理想と共に虚を操り、その一方で虚に委ねるのが庭であるならば、絵画もそれに近いかもしれない。
見る人は虚に自分の中にあるものしか見ることができない。庭の草花の形を借りて虚を描くことと、操作すること、その先を見る人に委ねることで、その人の意識が何処へ向かい、辿り着くのか。私たちの意識は万能な虚になり得るだろうか。
略歴
1980

東京都生まれ

2006

東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

2008

東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究分野修士課程修了

主な画歴
2004

東京藝術大学 安宅賞

2005

東京藝術大学 高橋芸友会賞

2008

東京藝術大学修了制作 帝京大学買い上げ

2014

新生絵画賞展 優秀賞

2019

第2回枕崎国際芸術賞展 大賞

2020

第1回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展 大賞

collection

2008 帝京大学・東京、山梨
2019
 枕崎市文化資料センター南溟館・鹿児島

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新生堂 SHINSEIDO GALLERY
〒107-0062 東京都港区南青山5丁目4番30号
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