中村彰良 展 / 松田苑子 展Akiyoshi Nakamura ・ Sonoko Matsuda Exhibition
2015. 7.8 (wed.)~24(fri.)1階会場 (1F)11:00~18:00(last day ~17:00)日曜・祝休廊 このたびは、紙の風合や色合いで表現をしている紙絵師 中村彰良さんと、硝子に細かい模様をつける技法で器や小物入れを制作している松田苑子さんの展覧会を開催いたします。新生堂の一階の2部屋をそれぞれの個展として展示構成を考えています。細かい手作業の二人の作品を是非お楽しみください。
中村彰良 Akiyoshi Nakamura
作品名 「夏の憧憬」 w581×h451×d10mm -紙戯び- 筆や絵具は使わず、切り絵やちぎり絵 はり絵などの技法を応用し紙のみで絵を描いています。 彩色には主にさまざまな和紙を多用します。既存の和紙の色味や質感をそのまま活かした表現や薄い和紙を貼り重ね色の混ぜ合わせを施し絵具のようなグラデーションを独自の技法で表現しています。またパーツごとに貼り重ねることにより立体感があるのも自身の作品の特徴です。 今回の展示では、季節(夏)にちなんだ動植物など自然の情景を憧憬と幻想の視点で描いた作品を中心に発表いたします。ユネスコ無形文化遺産に登録された和紙は、伝統的製法で製造された世界に誇る日本固有の芸術品。 風土に根付いたその息吹を敬い絵に作品に落とし込む作業は、紙と自身との対話であり楽しさと困難と可能性を秘めた云わば至上の戯び(あそび)でございます。
中村彰良
【略歴】1975 埼玉県生まれ <個展・グループ展>2010 紙わざ大賞展〈特種東海製紙・東京〉2011 紙わざ大賞展〈銀座十字屋・東京〉個展 KAMI-WAZA〈ギャラリーJ・埼玉〉2013 国際切り絵コンクール入選作品展〈山梨富士川クラフトパーク〉2014 EWAEE第3回日英欧アーティスト国際交流展〈JARFO画廊・京都〉第41回 日象展 〈国立新美術館・東京〉「あの人の好みもの」展 〈新宿高島屋美術画廊・東京〉2015 EWAEE第4回日英欧アーティスト国際交流展〈キッドアイラックホール・東京〉 <賞歴>2010 全国公募 第20回紙わざ大賞 奨励賞2011 第21回紙わざ大賞 入選2013 国際切り絵コンクール イン・身延ジャパン 優秀賞 審査委員長賞 作品寄贈2014 全国公募 第41回 日象展 新人奨励賞
松田苑子Sonoko Matsuda
略歴1986 福岡県に生まれる2011 多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスプログラム 卒業2013 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程工芸学科ガラス造形 修了2014 金沢卯辰山工芸工房研修者 修了現在 多摩美術大学工芸学科 ガラス研究室 副手 作品説明文日本の暮らしの中に存在する美学や遊び、身近なものを慈しむ心をガラス作品を通じて表現することを目指しています。今回の展示ではときの箱のシリーズを展示致します。過ごしてきた時間の中で、とりわけ大切にしたいひとかけらをここに入れ、手元で慈しんでもらえたらとの思いから『ときの箱』と名づけました。表面には、『祈り』『再会』など、花言葉で選んだ花や自身の思い出の花をモチーフに模様を彫り込んでいます。大切なときを慈しむ時間を共に過ごす事の出来る作品になる事を願い制作を行なっています。
松田苑子