2021年6月24日（木）～ 7月9日（金）

昨年の6月に展示を予定しておりましたが、新型コロナ感染症の影響により、本年に延期といたしました山本あきの個展を開催致します。
オイルパステルやアクリル絵具をもちいて不思議な生き物の世界を描いてきました。最近では手漉き和紙を自身で漉いて、その紙の表情にあわせて、即興的な色彩の交わりを楽しみながら描いた作品と、色を決めて描いた作品の同じ絵柄を鏡のように２種類制作する事をつづけています。
新型コロナウィルス感染症による日常の変化により、いっそう日常の大切さをひとりひとりが感じた一年だったことと思います。
「特別の在りか」と題した山本の大作から小品までの作品世界、是非お楽しみください。

　毎日色々なことが起こる。個人的なことも社会的なことも。だから毎日色々なことを思う。そして毎日同じくらい色々なことを忘れる。忘れたと思っていたことも覚えていることも気づかない間にどんどん積み重なって、人になる。人は社会になり、そしてまたそこから色々なことを思う。

　多数決で平均化された思いよりも、一人の生々しい思いを知りたい。社会は多分、私が想像していたより生々しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山本あき

【略歴】

1985年　愛知県名古屋市に生まれる
2008年　新生展　新生賞（新生堂／青山）
2009年　愛知県立芸術大学大学院美術研究科デザイン領域修了
　　　　2009年度 三菱商事アート・ゲート・プログラム奨学生
　　　　個展「悲しくて幸福な怠惰」（新生堂／青山）
2010年　個展「山本あき展」（西武渋谷店プラチナサロン／渋谷）
2011年　個展「secret room」（新生堂／青山）
　　　　グループ展「Kawaii exhibition in Shanghai」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Office 339 viewing space／上海）
　　　　個展「山本あき洋画展　おはなしのとちゅう」（松坂屋本店／愛知）
2012年　個展「山本あき展　-クリスマスケーキのサンタさんは僕が食べるの-」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（西武池袋本店／池袋）
2013年　グループ展「Kawaii＋大賞展」（志賀高原ロマン美術館／長野）
2014年　個展「第2回山本あき洋画展　-泣く子は育つ-」（松坂屋本店／愛知）
　　　　グループ展「Querschnitt」
　　　　　　　　　　　　　　　（SHINSEIDO TOKYO BERLIN ART BOX／ドイツ）
　　　　個展「山本あき展　–大きな水たまりと小さな水たまり–」（新生堂／青山）
2015年　個展「山本あき展-time-」（三越銀座店／銀座）
　　　　個展「山本あき展–いきるためにいきる–」（そごう千葉店／千葉）
2017年　グループ展「Washi」 （OSSAM Gallery・BBFL Gallery／NY）
2018年　アートフェア「上海アートフェア」
　　　　（SHANGHAI WORLD EXPO EXHIBITION &CONVENTION CENTER／上海）
2019年　個展「山本あき展　-完全体までの距離-」（豊田画廊／愛知）
　　　　個展「山本あき展　-門をくぐる-」（松坂屋名古屋店／愛知）

その他、日本国内外でグループ展、アートフェアなど多数出品